水平爆撃のやり方(rev.1)
マニュアルによれば、シンプルモードとアドバンスドモードの爆撃照準があります。
TB-3はシンプル、He111はアドバンスドです。 Pacific Fightersからはv3.02b現在、B-25Jが水平爆撃照準器を備えていますが、本来実装していると思われるノルデン照準器はモデル化されていないようです。
ノルデン照準器は目標セットしたら、あとは自動操縦で自動投弾してくれるはずですが、シムでは自動モードに切り替えたら即全弾投下してしまいます。
v3.04mで久しぶりに確認してみたら、He111の自動投弾装置と同様に機能するようです。 しかし照準器が狂っているのか、手動投弾なら外さない高度5000mでの自動投弾させてみると大きく手前にずれてました。
B-25では結局自分できちんと照準しなければなりません。 しかしこれはマルチプレイでの編隊爆撃、一斉投弾のタイミングをプレイヤー自身が決定できるというメリットもあります。
He111の自動投弾の爆撃照準は自動操縦モードでの爆撃針路を正確に設定できれば、ほぼ全弾命中されられるほどの照準精度(偏流その他がないから?)ですが、マルチで編隊爆撃するときはリーダー機の投弾タイミングはリーダー機から爆弾が投下されるところを見て列機プレイヤーが爆弾投下ボタンを押すということで、通信ラグその他で数秒の遅れがどうしても避けられません。 
数秒の遅れは対気速度が300km/hで飛行中であれば、1秒に約100m進みますので数百mぐらいのずれが生じます。 小型爆弾を広範囲に多数投下するときは数百mぐらいのずれは誤差の範囲ですが、トラックを撮って飛行後に爆撃の様子を見るときには同時に投弾できたほうが美しいです。
 
そこでB-25Jでは(仕方なく)、He111では敢えて自動投弾モードにせずに手動投弾すれば、リーダー機が通信のラグを見越した投弾指示を行なうことで結果的に一斉投弾が可能です。

TB-3のシンプルモードでは爆撃高度と真対気速度(コクピット表示をオフで表示される)をセットすると照準器の十字がその時点での着弾地点ですからそれに従ってください。
詳しい操作方法は別の説明サイトを参照してください。w
He-111のアドバンスドモードでの方法は今後追加予定(w)ですが、NHKスコードロンさんのページにも解説されています。
さてB-25での爆撃照準ですが、現在この爆撃照準モードでは高度の設定や速度の設定をすることができますが、それが照準装置に反映されている様子はありませんので、ここで説明する方法では設定の必要はありません。 
調整する必要があるのは照準器の俯角と機体操縦において正確な爆撃針路を守ることつまり自動操縦の設定だけです。
まず、爆撃する高度と速度を決めてください。
 これは任意ですが、高度や速度が小さいと命中精度は上がりますが、対空砲や敵戦闘機の反撃による損害も大きくなります。
 逆に高度、速度が上がるほど、自機及び味方の危険は少なくなりますが、命中精度は落ちます。
 ちなみHe111が英国本土を水平爆撃するときの高度はだいたい4000mぐらいだったそうで、B-17がドイツ本土爆撃の時は6000〜8000mで特に正確な爆撃が必要なときには3000mぐらいだったそうです。
ここではB-25で高度5000m、300km/hIAS(メーター読み)で水平投弾するとして説明します。
照準角度チャートから設定すべき角度を求めます。
第二弾として高度を50m、速度を10km/h刻みにした詳細版チャートを作りました。(2000年3月8日)
*私が作成したこのチャートは空気抵抗などが無視されています。(笑) 理由は爆弾の形状によって空気抵抗係数が異なることがあり、全てに対応し切れない(情報がない)ことが一番ですが、本当の理由は高校程度の物理以下の私の知識レベルの限界にあります。(笑)
300km/hIAS、5000mでの照準角度は36度ですが、シミュレートされているらしい空気抵抗などを加味すると、実測修正値は34度です。
その他の高度でのテストの感触からはこのチャートの角度から2度程度小さくすると良さそうです。
IAS(指示対気速度)はメーター読みの速度(実機はkm/hではなくmphですが)でスピードバーに表示されている数値です。
本来はIASではなくTAS(真対気速度≒対地速度)から計算するのですが、変換してあります。

*印刷して手元においておくと簡便なのですが、簡単な操作で照準角度やターゲットまでの所要時間を計算してくれるBombsight Table 2というユーティリティもあります。 但しこのユーティリティも計算値は空気抵抗などは無視されています。
爆撃針路の設定は一番重要で、正確に目標上空指定高度を航過するようにしてください。
*爆弾は機体から切り離されると後は自由落下しますので、そもそも航路がずれていると着弾地点の修正は不可能ですから。
*速度が計画値よりも大きいと着弾地点は目標を飛び越します。 逆に速度が小さいと目標の手前で落ちます。
*高度も計画値よりも高いと着弾地点は目標を飛び越します。 逆に低いと目標の手前で落ちます。
爆撃行程の開始点(IP)まではIP到達時に機首が目標を向いているように針路を取ります。 また速度、高度も計画値になるようにします。
機体手動操縦で針路、速度、高度が計画値になれば、自動操縦モードに切り替えます。 自動操縦モードでは水平直線飛行が維持されますので、スティック操作は効かなくなります。
次に視点をパイロット視点(標準)から爆撃手視点(切り替えにキー設定が必要)に切り替えます。 それから照準器視点モード(標準キー設定ではCtrl+F1)に切り替えます。参照1
すると照準器を通して真下が見えます(照準角度0度)ので、角度を上げて(キー設定が必要)目標を探します。
目標からまだ距離があって目標そのものが表示されていない場合は、地形その他近くの見つけやすい目安を探します。
見つけて針路からずれている場合は修正します。 自動操縦から手動に切り替えてやりますが、ラダーを使って少しずつ修正するのが良いと思います。
スティックを使って機体を傾けると速やかに針路修正は出来ますが、機体が傾きすぎると照準器上の十字が消えてしまって、機体が姿勢が安定するまでは次の微調整がやれなくなります。
ラダーを使って調整をしても機体は少しずつ傾きますが、大きく傾く前に自動操縦にして、姿勢を安定させます。 まだずれているときには同様の修正を繰り返します。
照準器を使った調整には針路修正ととも機体のすべりを無くす調整にも使えます。 スリップはボールの位置を真ん中にすることでも出来ますが、爆撃照準器の十字の縦線を使うとより正確にできます。
それは地形がはっきりと表示されるぎりぎりのところにある縦線上の目安に注目します。 もしスリップしていなければ、その目印は縦線上からずれませんが、スリップしているときには縦線からずれていきます。 右にずれていくときは左ラダートリムを当ててやれば修正できます。 逆も同様。

これらの修正作業を繰り返して、投弾地点へ接近していきます。 接近のし具合は照準角度を変えて攻撃目標がはっきり見えてそのときの照準角度が指示照準角度に近づいていく様子で測ります。参照2

爆撃の諸元が維持できたら、目標を照準器の上端を捉え続けるように照準角度を下げていき、34度になったら十字の交点に目標が一致したら投弾します。参照3
後は照準角が0度に戻れば爆弾が落下する様子と着弾が見えます。参照4
投弾の方法は全弾一斉投弾と個別に投弾する方法があります。
全弾一斉に投下する場合は自動照準モード(キー設定が必要)にすると即座に投弾されます。 個別に投弾する場合は通常の爆弾投下キー(標準はAlt+スペース)で2個ずつ投下できます。

編隊爆撃のときはリーダー機がこの照準操作で投弾して、列機は編隊をできるだけ密にしてリーダーの合図で投弾するばよいと思います。 投下方法はリーダーと同様。
リーダーの合図のタイミングは通信その他のラグの大きさにも因りますから、その平均ラグを勘案して1秒前なら投下地点の100m手前に照準十字が来たとき合図をだせばOKでしょう。
参考:B-25のコクピットパネル




















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